返済中の借金に発生している過払い金を請求するメリット・デメリット | 【口コミ・評判まとめ】過払い金請求に強いおすすめの法律事務所ランキング〈2021年最新>

返済中の借金に発生している過払い金を請求するメリット・デメリット

「過払い金は完済した借金だけじゃなくて、返済中の借金にも発生しているの?」 「過払い金請求をするには借金を完済しないといけない?」

返済中の借金に発生している過払い金請求には、気になることが色々あるかと思います。 過払い金が発生していれば、返済中でも過払い金請求をすることができ、払い過ぎた過払い金を取り戻すことができます。

しかし、返済中の借金に発生している過払い金を請求する場合、完済した借金の過払い金請求とは異なり、様々な影響があります

どんな影響があるのか事前に把握しておかないと、「過払い金請求をしたのにこんなことになるなんて・・・」といったことになりかねませんので、返済中の借金に発生している過払い金について詳しく解説します。

返済中の借金でも過払い金請求は可能

完済していない返済中の借金も過払い金請求をおこなうことはできます。ただ、全ての返済中の借金に過払い金が発生するわけではありません。

返済中の借金で過払い金が発生する条件

過払い金は違法な金利でお金を借りている人に発生している

過払い金は、借り入れをした際に違法な金利が設定されていた場合に発生します。

貸し付け時の金利の上限は利息制限法と出資法にて決められていますが、利息制限法が15%〜20%(借り入れした額によって変動)と定めていたのに対し、出資法は改正されるまで29.2%と定められていました。

現在では、この2つの上限金利の差は法改正によって解消されていますので、改正後に借り入れをおこなった人には過払い金が発生することはありません。

過払い金が発生するのは、改正前の利息制限法の上限金利を超えた金利で借り入れをしていた方のみとなります。

過払い金が発生する時期は貸金業者によって異なる

多くの貸金業者は、法改正に先駆けて自主的に金利の引き下げをおこなっています。 例えば、大手貸金業者のアコムは2007年(平成19年)6月18日、プロミスは2007年12月19日に金利の引き下げをおこなっています。

このように貸金業者によって過払い金が発生している期間は異なるため、法改正前であっても過払い金が発生していない場合があります。

返済中の借金の過払い金請求には2つのパターンがある

返済中の借金に発生している過払い金を請求する場合、過払い金で残りの借金が完済できるか、過払い金で返済しても借金が残ってしまうかによってメリット・デメリットが異なります

それぞれどんなメリット・デメリットがあるのかきちんと理解した上で、自分にはどちらの状況がベストなのか判断して手続きを進めることが大切です。

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過払い金で借金を完済できるケースのメリット・デメリット

デメリット

返還された過払い金で借金が完済できる場合、基本的にデメリットはありません。

過払い金請求した貸金業者のカードが解約になったり、クレジットカード・ローンの審査が一時的に通りにくくなりますが、別の貸金業者であれば今まで通りカードを利用できますし、過払い請求の手続きが終わればクレジットカード・ローンの審査にも影響はありません。

返済中に過払い金請求をおこなうと債務整理の1種である任意整理をしたことになり、ブラックリストに載ってしまいますが、過払い金で借金が完済できれば任意整理の情報が削除されるので、ブラックリストに残ることはないのです。

メリット

借金を返済できるだけでなく、手元にまとまったお金が入ることがメリットとして挙げられます。

借金の残高よりも過払い金が多かった場合、返済して余った分は手元に戻ってきます。戻ってきた過払い金は生活費の足しにしたり、将来のための貯金にあてたり、自由に使用することができます。

過払い金で借金を完済できないケースのメリット・デメリット

デメリット

返済している借金が過払い金で完済できない場合、任意整理をおこなったとしてブラックリストに載ってしまいます

ブラックリストに載ると、

  • 新しく借り入れをするときの審査
  • クレジットカードを申し込むときの審査
  • ローンを組むときの審査

に影響が出てしまいます。

しかし、ブラックリストに載ってしまったからといって一生クレジットカードやローンなどが利用できないわけではありません

一度ブラックリストに載ったら永久に情報が残るわけではなく、5年経てばブラックリストの情報は削除されますので、5年後に新規の借り入れやクレジットカード・ローンの申し込みができるようになります。

メリット

督促や返済が止まる

返済中の借金の過払い金請求を司法書士や弁護士に依頼した場合、受任通知を貸金業者に送ることができ、貸金業者からの督促や返済を止めることができます

督促と返済がストップするので精神的ストレスから解放され、手続き中に生活を立て直すことも可能です。

借金を減らすことができる

過払い金は、残りの借金の返済にあてられるので元金を減らすことができます。元金が減るため、返済期間が短くなり借金のある生活から早く抜け出すことができます。

計画的に返済を続けられる

過払い金で返済しきれず借金が残る場合でも、元金を減らすことができるので、今よりも返済が楽になり、計画的に返済を続けられるようになります

将来利息がカットされる

専門家に依頼すれば任意整理を同時におこなうことができ、利息をカットして月々の返済額を減らすことが可能です。元金だけ返済することになるので、過払い金請求をしなかった時よりも早く借金を完済できます。

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ブラックリストにのっても任意整理することにメリットがある

返済している借金が過払い金で完済できない場合、任意整理扱いになりブラックリストに載ってしまいますが、それでも大きなメリットがあります。 任意整理をすれば利息をカットでき、月々の返済額を減らすことができるため、生活を立て直しやすくなります。

また、借金を滞納している状態であれば、既に滞納していることによってブラックリストに載ってしまっていますので、そもそもブラックリストを気にする必要がありません。むしろ、過払い金を請求して任意整理することで、早くブラックリストに載っている状態から抜け出すことができます。

誤解されがちなブラックリストのデメリット

任意整理することに大きなメリットがあるといっても、どうしてもブラックリストを気にしてしまう方もいるでしょう。

ですが、ブラックリストによるデメリットを誤解している場合があります。誤解したままだと返済中の借金の過払い金請求が効果的なケースであっても、手続きに躊躇してしまう可能性がありますので、ブラックリストについて正しく知ることが大切です。

返済中の住宅ローンや車のローンに影響はない

ブラックリストに載ったことによって、現在、返済中の住宅ローンや車のローンが解約になることはありません。住んでいる家や使用している車を手放す必要がなく、今まで通りに契約は続きます。

ブラックリストに載っても家族にはバレない

ブラックリストに載ったことで家族に連絡がいくことはないので、借金していたことや過払い金請求したことなどがバレることはありません。

新聞や免許証、戸籍に記載されることもないので、家族だけでなく知人や周囲の人に知られることもありません。

クレジットカードはデビットカードや家族カードで代用できる

ブラックリストに載るとクレジットカードが使えなくなりますが、デビットカードや家族カードで代用できるので、現金を持ち歩かなくても支払いができます。

クレジットカードの登録が不可欠なETCカードも利用できなくなりますが、審査のいらないETCパーソナルカードで代用することが可能です。

転職に影響はない

ブラックリストに載ったからといって、転職が不利になることはありません。転職先の会社にブラックリストや借金のことを知られることもありません。

銀行口座の開設はできる

銀行口座の開設では、クレジットカードの作成やローンの申し込みとは違い、ブラックリストに載ったからといって審査に引っかかることはありません。 ブラックリストに載っていても口座開設は可能です。

デメリットをなくすなら完済後もしくは過払い金で完済できるまで返済する

ブラックリストがデメリットに感じるという場合は、借金を完済してから過払い金請求をするか、取り戻した過払い金で完済できるまで返済をおこなってから過払い金請求をおこないましょう。

ただし、返済を滞納している場合はすでにブラックリストに載っており、返済していくのがすでに苦しい場合は遅かれ早かれ返済できなくなりブラックリストに載ってしまう可能性が高いです。

自分で判断するのが難しい場合は、司法書士や弁護士に相談することで最適な方法を提案してくれますので、無料相談等を活用して話をきいてみるのが良いでしょう

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返済中に過払い金請求するなら司法書士や弁護士に相談するのが大切

自分で過払い金請求をする場合はリスクが多い

自分で過払い金請求をする場合、色々なことに気を配らねばなりません。 例えば、自分で過払い金請求をする際、過払い金がどの程度発生しているか計算するために「取引履歴」を貸金業者から取り寄せます。

その際、貸金業者から使用目的を聞かれることがあり、「過払い金請求をするため」と答えると、過払い金があるのにもかかわらず返済をおこなっていたと主張され、過払い金請求ができなくなる場合があります。

また、借金の残額を上回る過払い金が発生しているのにも関わらず、貸金業者から「借金を0円にするので過払い金請求をやめませんか」というゼロ和解を持ちかけられ、損をしてしまうこともあります

司法書士や弁護士に依頼すればこういったリスクを防いで過払い金を取り戻すことができます。

自分で手続きするより依頼した方がメリットは大きい

過払い金請求の手続きを自分でおこなうと、戻ってくる過払い金が少なくなってしまったり、貸金業者とのやりとりが原因で家族に借金のことが知られてしまったりする可能性 があります。

司法書士や弁護士に手続きを任せれば、より多くの過払い金を取り戻すことができるうえに、家族に知られる心配もありません。何より、全ての手続きを自分の代わりにやってもらえるので時間と労力がかかりません。

返済と借り入れを繰り返していても過払い金を取り戻してもらえる可能性がある

同じ貸金業者から借り入れと返済を何度も繰り返している場合、取引の分断・一連性が問題になることがあります。

借金を一度完済し、その後で同じ貸金業者から再び借り入れをしていた際、完済した取引と再び借り入れした取引を別なものとしてみるか、1つの取引として扱うかによって発生する過払い金の金額が異なります。 そのため、貸金業者との交渉では取引を分断されたものとして扱うか、1つのものとして扱うかが争点になりやすく、貸金業者との交渉がむずかしくなります。

取引の分断・一連性については、司法書士や弁護士であっても意見が分かれるところですので、返済と借り入れを繰り返している場合の過払い金請求は、必ず専門家に依頼するようにしましょう。

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返済中の借金を過払い金請求する時に注意すべきポイント

クレジットカードのショッピング枠に支払いがないか確認

クレジットカードの過払い金請求をする場合、クレジットカードのショッピング枠に支払いが残っていないか確認しましょう。

クレジットカードに過払い金請求すると、請求先のクレジットカードは解約されてしまい、ショッピング枠の残高がある場合は過払い金と相殺されてしまいます

ショッピング枠を含めると過払い金で完済できない場合もあるので、過払い金請求をする前によく確認し、可能であればショッピング枠の支払いをおこなっておきましょう。

請求先の貸金業者が合併していないか確認

請求先の貸金業者が吸収合併されており、かつ吸収合併先のカードローンを利用している場合は注意が必要です。

吸収合併されてしまっている場合は、吸収先の貸金業者に過払い金請求することになりますが、請求先の貸金業者のカードローンを使用していると、そのカードローンも解約になってしまう可能性があります。

請求先のカードローンが使用できないだけでなく、残高があった場合は過払い金と相殺されてしまうこともありますので、事前に利用状況を確認しておくことが必要です。

請求先の貸金業者が保証会社となるカードローンを利用していないか

貸金業者の中には、銀行カードローンの保証会社になっている業者があります。 請求先の貸金業者へ返済をおこなっているだけでなく、請求先の貸金業者が保証しているカードローンも利用している場合は注意が必要です。

保証先のカードローンの返済が滞りなくおこなわれている場合は問題ありませんが、返済を滞納している場合は請求先の貸金業者がカードローンの返済を肩代わりする代位弁済がおこなわれます。

代位弁済をされると、請求先の貸金業者に発生している過払い金がカードローンの保証分として相殺されてしまい、取り戻すことができる過払い金が減ってしまいます

過去に完済している借金も過払い金請求ができる

返済中の借金の過払い金だけでなく、過去に完済している借金にも過払い金があればまとめて手続きすることができます。 ただし、過払い金請求には期限がありますので早めに手続きをすることが大切です

時効や倒産すると過払い金を取り戻せなくなる

過払い金には時効があります。 最後に借り入れ・返済をおこなってから10年を過ぎてしまうと、過払い金を取り戻すことができません。つまり、完済してから10年経つと過払い金請求ができなくなります

時効を迎えていなくても貸金業者が倒産していた場合は過払い金請求をするのがむずかしくなります。 貸金業者が倒産すると、その貸金業者の財産は債権者に配当されることになるので、戻ってくるお金が少なくなってしまいます。

時効や倒産のリスクがあるので、すでに完済している借金がある場合は、一刻も早く司法書士や弁護士に相談して手続きをおこなうことが大切です。

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デメリットを減らして返済中の借金の過払い金請求をするなら専門家へ

返済中の借金に発生している過払い金をデメリットなく取り戻したいのであれば、弁護士や司法書士に相談しましょう。 司法書士や弁護士であれば、貸金業者との手続きも慣れていますし、むずかしい交渉にも対応できます。気になる部分や過払い金請求後の影響についても相談に乗ってもらえるので、安心して手続きを進めることが可能です。

借金の返済に困っている、過払い金を取り戻して借金を楽にしたいという方は、司法書士・弁護士に相談して過払い金請求の手続きを始めてみてください。

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